SIPOC分析について

業務プロセスの改善については、まずそのプロセスの概要を把握することから始めます。リーンシックスシグマ(以下LSS)ではこのプロセスの概要把握のために強力なツールが用意されています。

それはSIPOC分析とバリューストリームマップ(VSM)です。この二つのツールのメリットは業務プロセス全体を適切な粒度で把握できるということです。 

 

SIPOC分析

SIPOC分析は日本への導入がまだ進んでいませんが、非常に強力です。業務プロセスの各ステップへ入力される物と情報、それに対して出力される物と情報を整理することができます。大切なことはこのSIPOC分析を業務プロセスにかかわるすべての人たちで行うことです。それによってヌケモレを防ぐとともに、ありがちな部門間にまたがっていてなかなか解決できない問題も見えることができます。

SIPOCはSupplier(供給者)、Input(入力)、Process(プロセス)、Output(出力)、Customer(顧客)の頭文字をとった略語です。プロセス各にどこから、どういった物や情報が入力されるのか、どうやって処理されて。どんな出力がなされ、どこに行くのを把握することができます。

 

SIPOC分析の手順

 それではSIPOC分析の手順をご説明します。エクセルのテンプレートを用意しましたのでこちらを参照してください。

ステップの分解・抽出

 分析する業務プロセスを分解・抽出します。ここで気を付けていただきたいのは分解するプロセスを5-8個程度までに収めてください。これ以上ステップ数が大きくなると情報が細かくなってしまい、全体を把握するのがむつかしくなります。

時系列順にステップを書き出してください。

 

 

各プロセスの情報入力

次に各ステップごとのS(供給者)、I(インプット)、P(プロセス)、O(出力)、C(顧客)の欄を埋めていきます。ここで気を付けていただきたいのは、供給者と顧客です。供給者とはいわゆる物品の納入業者ではなく、モノや情報を入力する担当者、部門です。ですので、社内の他部署だったり、お客様だったりします。また顧客も同様にお客様というわけではなく、社内の次工程の部署であったりします。これはトヨタ式生産方式でいうところの「次工程はお客様」というキーワードに一致します。

 

 

検証

作成したSIPOC分析表が正しいのか、抜け漏れがないのかを複数の目でチェックしましょう。部門内、または部門間で検証しましょう。これを行うことのメリットとして、ほかの人、ほかの部門を活動に巻き込むということが可能になります。

 

まとめ

以上がSIPOC分析の流れです。次はこの分析結果をもとにして作成するバリューストリームマップについてご説明します。

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