バリューストリームマップを作成する

前回の記事でSIPOC分析をご紹介しました。これによって業務プロセスのフローを把握することができます。次に、このSIPOC分析結果をもとに、バリューストリームマップを作成しましょう。バリューストリームマップの起源はトヨタ生産方式のツールの「物と情報の流れ図」です。

 

業務プロセス改善の流れ

業務プロセス改善の流れとして、まず現状把握マップを作成します。次にこのマップから「7つのムダ」を徹底的に排除するために「稲妻アイコン」を使ってムダを明記します。これを使って「将来のマップ」を作成します。そしてここがリーンシックスシグマならではのテクニックですが、ムダの要因がシステムのばらつきに起因するものであればDMAIC手法を使ってばらつきを最小限にすることによってそのムダを排除します。また、稲妻マップで表記されているムダが多すぎてどこから手を付けてよいかわからない、とか要因同士に依存関係があるという状況が複雑に絡み合っている場合は、TOC(制約条件理論)を適用して課題の優先順位を決めていきます。

 まずは「現状のマップ」を作成します。下図は前の記事で作成したシステム開発業務プロセスのSIPOC分析をもとに作成した、現状のバリューストリームマップです。

 マップではそれぞれアイコンが決まっています。顧客は工場のアイコンです。そしてテキストボックスが二つ重なっているのがプロセスのアイコンです。また、テキストボックス一つのものは部門のアイコンです。そしてモノの流れは青色の矢印、情報の流れは赤色の矢印です。ここではソフトウェアの開発を例にしていますが、プログラムも情報なのですが、製品として制作しているモジュールはここではモノと定義します。

 

全てのプロセスステップをマップに書き出す。

 

最初に全プロセスステップのアイコンをすべて作成します。上のテキストボックスに部署名を、下のテキストボックスに業務内容を書込みます。以下のようなマップが出来上がります。

 

 リーンでは、第一ステップをまず左隅に置き、そこから反時計回りにステップを配置していく、というのが習慣です。いろいろな文献に合わせるようにすると比較するのが楽です。

 

 

物と情報の流れアイコンをつなぐ 

SIPOC分析の各ステップの前後に相当するアイコンを追加します。前工程がサプライヤで、後工程がお客様です。それがない場合はアイコンを追加します。

 

モノの流れは青色の矢印、情報の流れは赤色の矢印です、この矢印を使って各ステップをつないでいきます。この場合、モノと情報の流れが一致しない場合があります。下の図が矢印でつながり、モノと情報の流れが整理された現状のマップです。 

 

 7つのムダを記入する

次に現状のマップを見ながらその中に7つのムダが潜んでいないかしらべます。7つのムダとは

(1)加工のムダ
(2)在庫のムダ
(3)造りすぎのムダ
(4)手待ちのムダ
(5)動作のムダ
(6)運搬のムダ
(7)不良・手直しのムダ

 です。今回のマップはソフトウェアの作成なので、加工のムダ、在庫のムダ、造りすぎのムダ、動作のムダ、運搬のムダなどは最初からありませんが、製造業のマップでは必ずはいってきます。以下がムダを稲妻アイコンで記入したマップです。

 

 以上でバリューストリームマップの出来上がりです

 

まとめ

 

バリューストリームマップ作成の全体の流れは以下の通りです。

・SIPOC分析をする。

・全てのプロセスステップをマップに落とし込む

物と情報の流れ矢印でつなぐ

7つのムダ稲妻アイコンを追加する。

 

次回以降は、このマップを活用して問題をつぶしていきます。いよいよリーンシックスシグマの活動が本格的に始まりますよ!!

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